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2015
19
JUN
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あれどうやってるの?
Perfume Live "STORY (SXSW-Mix)"(前編)

どうもこんにちは、研究開発部 泉田です。

さてさてまことに勝手ながら今回からわたくし泉田が、ココSONICJAMブログにて、なななんと定期連載を担当させていただくことになりました!

連載タイトルは


「あれどうやってるの?」


最近の広告業界はテクノロジーであふれていますよね?「なんだかすごいな!」「ぼくも・わたしもあんなことやってみたいな」なんて思いますよね!


ただ、仕組みが分かっていないとなにをどういうふうにやったら実現できるのかよくわからない。どんなことを勉強すれば良いのか、どこから手を付けて良いのか検討もつかない。。。そんなことってありません?


そこでこの連載では世の中の有名事例を解体し、どんな技術を使っているのか、どんな要素で構成されているのか、について解説していきたいと思います。


※ ただしあくまでわたくしの"予想"に基づく解説ですので、間違ってても大目に見てね!!!


と、いうことで栄えある第1回のお題はこちら!


Perfume Live "STORY (SXSW-Mix)"


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はじめてのお題は業界を震撼させたあの施策!


Perfume Live "STORY (SXSW-Mix)


です!


事例紹介

こちらはアメリカオースティンで毎年開催されるテクノロジーと音楽の祭典「SXSW」で行われた、アイドルユニットPerfumeのライブ演出です。


いまや世界的に有名なクリエイティブ集団Rhizomatiksさんが演出を手がけ、現地でのパフォーマンスをインターネット経由でリアルタイム配信。しかも配信映像自体にもさらに演出を加え、どこまでが現実空間でどこまでが仮想空間なのか、専門家ですら錯覚を起こすような超超超越的映像演出となっているのです!


技術解説

さてこのすてきな演出の仕組みについて解説しようと思うのですが...実はすでにRhizomatiksさん達ご本人が技術解説をWEB上にアップされているのです!

http://www.rhizomatiks.com/archive/prfmstorysxsw_mix/

いやーすてきですね。Rhizomatiksさん。太っ腹。


とはいえ上記はとても完結にまとめてあるものなので、今回から2記事に渡ってわたくしの解釈を交えつつ少し踏み込んだ解説していきたいと思います!


このライブ演出ですが大きく分けて3つの技術が使われています。

  1. リアルタイムトラッキング&プロジェクション
  2. リアルタイムモーフィング
  3. リアルタイムなリアル/バーチャル切り替え

このうち1については会場で直接行われていた演出で、2と3については配信映像への演出です。 今回はまず1について解説していきたいと思います!


1. リアルタイムトラッキング&プロジェクション

これはリアルタイムに投影位置を検出してその位置ぴったりにプロジェクションする技術です。


Perfumeのメンバーが半透明な板のようなものを動かしながらパフォーマンスしていると思いますが、この板が現在どの位置にあって、それに対してどう狙ってプロジェクションすれば良いのかをリアルタイムに計算して映像を投影しているのですね。


東京駅駅舎への演出で一躍有名になったプロジェクションマッピングという手法ですが、一般的には投影対象物の3Dデータを用いてどの場所にどういった映像を投影するかをあらかじめ把握した状態で映像コンテンツを作っていきます。


ところが今回の事例のように対象物が動く場合、あらかじめ作成した3Dデータを元にしていたとしても当日の演者さんとの動きがぴったりと合わなければ投影する映像がずれてしまいます。機械のような決められた動きを正確に再現してくれる対象でない限り実現するのが非常に困難です。


なのでこの事例ではあらかじめ3Dデータを作成しておくと共に、ライブの最中にリアルタイムで投影対象をセンシングして位置を把握しているのです。

blog001_tracking.gif


センシング手法についてもいろいろと種類がありますが、これだけ対象の動きに対する反応が良いことや対象物側に特に仕掛けがなさそうなこと、3次元的にトラッキングしていることなどを考えるとOptiTrackなどの光学式トラッキング機器を使っているのではないでしょうか。


そしてそのトラッキング情報を元に、会場のどの位置のプロジェクタからどのように映像を映すことでぴったりと対象物にプロジェクションすることができるか、という計算も行った上で映像を投影しているわけですね。


ここまでの技術を1つにまとめて商業ベースで実施できることは、ひとえに Rhizomatiksさんの長年の研究の成果だと思います。あっぱれですね!


ちなみに規模は全然違いますが、弊社でも赤外線トラッキングを用いたコンテンツをいくつか制作しています。

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トラッキングは物理的な世界とデジタルの世界をつなげるのに非常に有用な手段の1つです。いろいろなアイディアに応用が効くのではないでしょうか。


締めくくり

ということでまずは第1回目の解説をさせていただきました。


ここまででもかなりすごい技術が使われているのですが、次回解説する映像演出もこれまた度肝を抜かれるような技術が使われているみたいですよ!


それでは皆さま、次回もお楽しみに!

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