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2015
13
OCT
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あれどうやってるの?
Bot & Dolly "Box" (前編)

みなさんこんにちは!研究開発部 泉田です。

世の中の有名デジタル施策を勝手に技術解説するこのコーナー、「あれどうやってるの?」。 なんやかんやで連載第3回目を迎えました! 今回からはまた新たな施策に注目してその仕組みを考察してみたいと思います。

※ 例の通り、ここに書かれているのはあくまで私の"推測"になります。間違っている部分があるかもしれませんのでご了承の上お読みください。


さて今回注目した施策は、ロボットアームとプロジェクションの圧倒的映像美!

Box

です!

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Box 紹介


「Box」は、2年ほど前にWEB上を中心に話題になった映像作品です。

制作しているのはサンフランシスコのデザインスタジオ「Bot & Dolly」。ロボット技術とソフトウェアテクノロジーを駆使し数々の映像作品を制作しているスタジオです。

そんな Bot & Dolly の映像作品の中でも特に有名なのがこの「Box」。 圧倒的なグラフィックのクオリティとロボットアームを使用した計算されつくした動きで、公開から間もなく大きな話題となった作品です。

...とはいえ、すでに公開から2年以上も経っている作品。なぜ今回わざわざこの作品を選んだのか。

それはこの作品に立体系プロジェクションの基礎がすべて詰まっているからなのです!(なんだってー!)

立体系プロジェクションのしくみ


さて、「Box」自体の考察に入る前に、立体系プロジェクションの仕組みについて解説したいと思います。

立体系プロジェクションとは(私が今、勝手に命名した造語ですが...)、要は平面にプロジェクションしているのに立体的に見えるプロジェクション作品のことです。例えば以下のような作品があります。

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Onion Skin / Olivier Ratsi (ANTIVJ)



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Save me (MV) / SUPERBIEN


これらの立体系プロジェクションですが、先ほども述べたようにあくまで"平面"に映像をプロジェクションしています。それなのにとても立体的に見えるのが不思議ですよね!


これは、人の目からみて立体だと錯覚させるように、きちんと計算された映像をプロジェクションしているからなんです。

トリックアートを例にとって説明してみましょう。トリックアートも立体系プロジェクションと同様、人の目から見て立体的に見えるよう計算して描かれた絵です。

トリックアートもある特定の位置から見ると、あたかもそこに立体物があるかのように錯覚してしまいますよね。ところが別の位置から見ると、実際にはとても引き伸ばされた形に描かれていることがわかります。

blog_trick.gif


つまり、トリックアートはある特定の位置から見た時に"だけ"、そこに立体物があるかのごとく見えるよう描かれているんです。


もう少し詳しく説明すると、視点の位置と映し出したい立体物を直線で結び、その直線と描画したい平面が交わった位置に絵を描いているんですね。

blog_trick_trick.gif


これはつまり、「視点の位置」と「立体物の位置」、そして描かれる先である「平面の位置」の3点がしっかり把握できていれば、どのように絵を描けばいいのかを計算によって求めることができる(!)ということです。


立体系プロジェクションも基本的にはトリックアートと同じ仕組みで、立体的に見えるためにはどのように描画すればいいかを計算してプロジェクションしているのです!

締めくくり


ということで立体系プロジェクションの仕組みを解決してきましたが、だいぶ長くなってきたので今回はここまで!

次回は今回の内容も踏まえて「Box」の内容について深掘りしていきましょう。

それではまた次回!

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