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2016
29
APR
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イベントレポート
知識マーケティング勉強会レポート
こんにちは。正山です。
先日、同志社大学の冨田健司教授をお招きし、SONICJAMの1Fラウンジで勉強会を開催しました。

冨田教授とは...
著書に『知識マーケティング』、『1からのマーケティング分析』などをもち、経済学やマーケティング論を専門とする同志社大学商学部の教授です。

そもそも、この勉強会が開催されたのは、冨田教授が書籍を出され、弊社社長村田に献本いただいたことがきっかけ。

なぜ、献本?なぜ村田に??
村田に話を聞いたところ、なんと高校の同級生だったのです。

偶然にも、同じオフィスで仕事をしているコパイロツトさんは、以前より冨田教授の活動に興味を持たれており、また冨田教授側もデジタルプロモーションを生業としている弊社に話を聞きたいということで、今回の勉強会開催の流れとなりました。

勉強会の内容は以下の3つ
(1)「知識創造企業」のSECIモデルを初心者にもわかりやすく説明
(2)冨田教授が今取り組んでいる研究について
(3)知識マーケティングを我々の(広告・デジタルクリエイティブ)業界へどう適応できるか?(ディスカッション)


(1)「知識創造企業」のSECIモデルを初心者にもわかりやすく説明

勉強会_1.jpg
まずは冨田教授が大学院生時代に、野中郁次郎氏(日本の経営学者。一橋大学名誉教授、日本学士院会員。知識経営の生みの親として知られる)の講義を受けた話から。

1.暗黙知→暗黙知(共同化/Socializaiton)
  なんとなく不満・不便なことがある
2.暗黙知→形式知(表出化/Externalization)
  上記の「なんとなく」をプレゼンしたりする
3.形式知→形式知(連結化/Combination)
  形式知の流用
4.形式知→暗黙知(内面化/Internalization)
  実際に使ってみて思うこと

SECIモデルについては以上4つの知識の変換プロセスがあり、その中でも、特に重要なのは2の「表出化」と4の「内面化」なのだそう。

ほかにも、知識の定義から「海外と日本の考え方の違い」、「企業における知識の重要性とその考えに至った経緯」などを、わかりやすく解説していただきました。


(2)冨田教授が今取り組んでいる研究について

勉強会_2.jpg
もともとマーケティングは物財の販売をベースに考えられたもので、1970年以降はBtoBやサービスに対してのマーケティング理論が出てきました。
そのようなマーケティングの変遷を踏まえ、これまでとは違う、目に見えない知識をマーケティングするには...という観点で研究を行い、『知識マーケティング』などの著書を出されたそうです。

先の野中郁次郎氏の知識は企業内を想定しているのに対し、冨田教授は他社などの企業外との交わりによって販売することを想定するもの。
その知識のマーケティング特性について、著書でも書かれているように製薬会社を例に解説いただきました。

・知識を販売するには、それが買い手の製品化につながらないといけない(場合によってはダウンサイジングも必要)
・買い手との知識の格差があると価値がわからないため、買い手の知識を増やしてあげる必要がある。(知識の対称性)
・とはいえ知識を渡してしまうことへのリスクが有る(製薬は特許で守られたり、先発優位のルールが有る)
・知識は積み上げ式で、その知識創造の時間を購入することで埋められる(時間を売る)



(3)知識マーケティングを我々の(広告・デジタルクリエイティブ)業界へどう適応できるか?(ディスカッション)

勉強会_3.jpg
最後のディスカッションの内容は、「先ほど例としてあげた製薬会社を、デジタルプロモーションやプロダクションに置き換えた時に、どういったものが当てはまるか」に焦点をあてて話し合いました。

参加メンバーからは「製薬会社では知識の販売は1対1で行われるのに対して、SONICJAMのような業界においては、ベンチャー企業が自社サービスをバイアウトすることと似ているのでは?」「1対多のパターンは考えられないか?」など多くの意見が。

ディスカッションをしていく中で、特許等による権利を守るものが少ない(特にWebにおいてはコピーできてしまう)点と、技術やサービスニーズの変わるサイクルが早い点が、著書にある製薬会社と弊社のような業界との大きな違いであると感じました。

より早い開発で知識を累積していくことや、その希少性を高めることは、デジタル業界ではなかなか難しい反面、そこが見いだせればチャンスにも繋がるということですね。

今でも、会員制のサービスや、PVの多いメディアなどは、知識とは違いますが、会員やPVが多ければ価値が高まりますし、Googleなどが買収してくれることを目指すベンチャーなどは、近いものがあるかもしれません。

**********

話が尽きなかったのですが、そうこうしているうちに冨田教授の電車の時間が来てしまい、勉強会はお開きに。
貴重な機会をいただけて、参加メンバーにとって非常に有意義な時間となりました。

この勉強会を受けて、SONICJAMでも社内にあるノウハウ(暗黙知)を形式知化していき、サービスとしてや社内効率化・最適化を目指すプロジェクトがスタートしました。
今回、冨田教授に伺ったお話を活かして、SONICJAMとしてアウトプットが出せるように活動していきたいと考えています。

知識は累積性と新規性!何事も積み上げていくことが大事ですね!
冨田教授、ありがとうございました。

【関連リンク】SONICJAM社長ブログ

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