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2017
2
MAR
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イベントレポート
ロンドン滞在記 ~会社訪問~

エンジニアの藤井です。

先日AWWWARDS カンファレンスに参加しました。(カンファレンスの内容はこちら!「ロンドン滞在記 ~カンファレンスレポート~」
その際、ロンドンの制作会社を数社訪問し、メンバー構成や、ワークフロー、使用ツールなどについてインタビューしたので、気になるロンドンの制作会社事情についてご紹介します。


目次


    目的

    インタビュー1社目(Roll Studio)

    インタビュー2社目(Sennep)

    インタビュー3社目(unit9)

    (おまけ)英語について



会社訪問の目的


会社としては、制作会社のインタビューの中で、良いワークフローや、案件の取り方などがあれば、それらを取り入れるために。
私個人としては、自分の制作物を見せて、海外でどれくらい通用するのか、を確かめるために。(自分の知識・スキルが世界のどのくらいの位置にあるか分かったら、モチベ上がりますよね!)


インタビュー


・新しい技術を使った制作物が多い
・どちらかというと技術寄りの会社

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Q:
 スタッフの構成は?
A: プロデューサー1人、ディレクター2人、エンジニア5人(イタリア)です。みんなハイスキルです。
もともと30人くらいの会社だったのですが、毎月の固定費(人件費)が高くついて、業界の
浮き沈みに対応できないので、チームを小さくしました。


Q: 今までの実績は、どんなものがありますか?
A: 主にWeb案件で、ときどきアプリ、インスタレーションをつくっています。
Webでは派手目なキャンペーンサイトから、airbnbのようなWebサービスを作っています。製作期間は案件次第ですが、2日(!)という極端に短いものから、6ヶ月かけてやるものまであります。


Q: 今、一番チームに欲しい職種の人はどんな職種ですか?例えば、デザイナー、3Dモデラーなど
A: 小さいチームを目指していて、足りないものはアウトソースする、という体制なので、今社内に欲しいという職種はいません。


Q: 小さいチームが、大きい会社に勝つ(コンペ等)には、どういう工夫をしていますか?
A: それはトップシークレットです。
...冗談ですよ(笑) 。やはり、どれだけクライアント視点になれるか、だと思います。クライアントからの案件依頼時に、クライアントからブリーフ(広告の目的、ターゲット等をまとめたもの)が送られてきますが、ブリーフの情報のみで、提案を作る他社が多い中、私たちは、クライアントに訪問・電話して、徹底的にブリーフの内容・伝えたいことを噛み砕き整理して提案します。


Q: 新しく、メインとなりそうなプラットフォーム(VR,AR,サイネージなど)が出てきて、Webの仕事がより少なくなりそうですが、事業の未来をどのように考えていますか?
A: Webの仕事は少なくなりそうですが、それほど心配していません。やっていることはあくまでビジネスで、クライアントのニーズに応えることが目的なので、クライアントがWebではなくその他のメディア・プラットフォームでマーケテイングしたいということであれば、それに合わせていくだけ、だと思います。



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Roll Studioの印象は、フリーランスを上手くまとめている技術の強い会社、でした。
イギリスの大手制作会社のUnit9ともよく仕事している、とのことで、実際に各award総取りの下記の制作物にもRoll Studioのデベロッパーが参加していました!https://www.unit9.com/project/reflektor


小さいチームらしく、オフィスはお洒落なコワーキングスペースを借りていました。こんなところで働いてみたい...。



・落ち着いたデザインをする会社


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Q:今までの実績は、どんなものがありますか?
A: 基本的には、Web、iOS、anrdoidアプリが多いですね。時々デジタルサイネージの案件もあります。


Q: どのような経路で、案件の依頼がくることが多いですか?
A: 基本は、以前依頼頂いたことのあるクライアントから、再度依頼される、という場合が多いです。また、私達のWeb上で「どんな表現できるか」を試している実験的なページがあるのですが、それ見て問い合わせ、という場合も多いですね。http://seeds.sennep.com/


Q: 採用フローはどのようになっていますか。
A: パーソナリティ(人柄)がチームと合うかどうかを大切にしているので、2回ほど経歴・スキルを見る面接をしてから、社内のメンバー3,4人と話す機会を設けています。


Q: アニメーションや派手な表現などにかけられる予算は大きいですか?
A: 弊社の場合、残念ながら、そこにかけられる予算は少ないですね。ただ、制作物の質の、最後の5%を埋めるためにも、アニメーションの内容・気持ちよさ、には気を使っています。


Q: アニメーションをつけるのはデザイナーですか?エンジニアですか?
A: 特に決まっていませんが、イラスト的なモーションであればデザイナー、アルゴリズム的なものは、エンジニアになりますね。


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実験的なWeb上での表現を公開していて、それを見て案件を依頼してくるクライアントが多いとのことで、上手く自分たちのことを、クライアントにアピールできていている会社、という印象を受けました。


実験といっても、次々と新しい技術を試していく、ということではなく、自分たちが面白いというものを試していっているとのこと。結果的に、クライアントがついて、かつ、1つひとつのクライアントとの付き合いが長いそうで、上手いこと回っているな〜、オフィスもアットホームでいいな~、テムズ川沿いのオフィスすごい素敵だな〜、と、良い印象づくめでした。



・FILMS,DIGITAL,GAME,VRと各事業やっていて隙がなさそうな会社
・賞をたくさん取ってる会社


こちらはインタビューではなく、一緒にご飯を食べる機会があったので、そのとき印象(エンジニア視点)に残ったことをご紹介します。


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▷役割分担が細かい!帰るの早い!


19時くらいにオフィスを訪問して、社内を見せてもらったのですが、6,7割は既に席が空いてました。その時は、帰るの早いな、皆ハイスキルだからなのかな、と思ってたのですが、よくよく聞くと、1つの案件だけで、フロントのエンジニアだけで7人くらいつくことがあるそう。
UI部分を作る人が2、3人、WebGL部分を作る人が2人、ページを量産する人が2人、等で細かく役割分担しているそうです。


その結果、プロジェクトの質も高まるし、早く帰れるというわけ。真似するべきですね!


▷jsフレームワークは、react.js

フロントエンドエンジニアの方によると、いくらWebGLすごい使える、マイクロインタラクション素敵!という案件でも、react.jsが使えないなら取らないかも、とのこと。

彼曰く「フレームワーク嫌いなんだけどね、でも会社によって、使うか使わないかはまちまち。Resnは使ってなくて、Stink Digital、Media Monksはreact.jsを使ってるね」

会社によっては、使っているところ、使ってないところがあるらしいです。
普段から、Resn,Stink Digital、Media Monksのエンジニアと交流があるらしく、羨ましい!と感激しました。


▷卒業後、フリーランス契約することはよくある


unit9に入社して、辞めた後、unit9とフリーランス契約する人たちが多いようです。具体的な内容(年間契約なのか、プロジェクトごとの契約なのか)は聞き取れなかったのですが、会社との良い付き合い方だなと思いました。



思ったこと(全体)


会社訪問を通じて一番印象に残っているのは、1つの案件の役割分担を細かく、関わっている人数を多くしていること。
というと、「海外は一案件の予算が大きいから、人数を多く投下できるんだ」とか、「代理店を挟まない文化だからできるんだ、だから、日本ではできない」と突っ込まれそうですが、真似て、良い制作物作って、受託費を上げていきたいですね。気持ちとしては。



(おまけ)英語について


英語ってどこまで本気でやるか悩みますよね。Googleの翻訳能力がすごい上がったとか、ウェアラブル翻訳機 ili発表とかのニュースを聞くと。
「もう勉強しなくてもツールがなんとかしてくれるんじゃないかな、勉強した時間が無駄になるかもしれないし、英語の勉強やめとこ。」という考えが頭をよぎったりもしましたが、とはいえ最低限はできた方がいいだろう、ということで、2ヶ月下記のサービス・アプリを使って勉強しました。


Webサービス(スピーキング用)
DMM英会話:Skypeで非ネイティブの人と英会話できる(よりお金を出して、ネイティブとも話せます)


アプリ (リスニング用)
TOEIC English upgrater:各シチュエーションごとに短い英文を聞ける
超字幕:映画が見れて、かつ、セリフが全てスクリプト(原稿)になってる(映画を購入するのにお金がかかります)
TEDICT:TEDの動画に、すべてスクリプトつく(有料)

英語学習は、下記4つに分けられることが多いです。
・リーディング
・ライティング
・リスニング
・スピーキング


私は、基本的なリーディング、ライティングはできる(と思っていた)ので、リスニング、スピーキングを集中して勉強しました。


スピーキングはDMM英会話を使って、フリートークで、フィリピンの方や、ボスニア・ヘルツェゴビナの方と話して、英語で海外の人と話す度胸つけるのと、返しの常套句を覚えるのと、返しを早くする練習をしました。


リスニングは、必ずスクリプト(原稿)がついてるものを選び(上記3つのアプリは全部ついてます)、2、3回聞いた後、1、2文単位ずつ、声出して発音しました。
これは時間がかかりますが、過去に、「自分で発音できないと、聞き取れない!」みたいな記事を読んだ、というのと、なんとなく自分が英語喋れてて気分がいい(笑)、というので続けてます。(よく使う言い回し等は、正しい発音で練習しておけば、必要になったタイミングで即座に使えるので、実用的なんじゃないかと思います)


基本的なリーディング、ライティングや文法ができる人は、上記を繰り返して、自分で使える単語・イディオムを増やしていったら、英語は問題ないんじゃないかなと思います。


あとは会話力ですね。


Awwwards カンファレンス後のパーティ(立食形式で飲みながら食べながら参加者と話す)では、折角各国のいろいろな制作会社の人と話す機会なのに、隅の方で直立不動になりがちでした。いやだって、「今回のAwwwardsカンファレンスはとてもエキサイティングだったね!」って言われても、「そうだね」って返して、その先どう続ければいいのか...。

次に自分が受賞して参加するときまでには、会話力もバッチリ鍛え直していこうと思います!

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