株式会社ソニックジャムの社長ブログ

メアリと魔女の花映画

2017年8月12日

観てきました。

作品のクオリティを語ろうとすると、まあ、どうしても宮崎駿の偉大さを改めて認識するという結果になってしまうわけですが・・・、個人的には、スタジオポノックの今後に興味があります。

当初は、「元ジブリ」の恩恵に大いにあずかることでしょう。そもそもそれがなければ映画もつくれないし、話題性や期待度である程度お客さんも入るかもしれないし。他の方々から見ればとてもうらやましい状況なわけです。が、それがそのうち呪縛になっていく。お客さんが期待する「ジブリのようなもの」にいつかは決別しなければならないと思うので、それを、いつ、どうやってやるか。ほんとうはいきなり今回やってほしかったな。「ジブリとはここが違うぜ!」というのを見せつけてほしかった。「感謝 高畑勲 宮崎駿 鈴木敏夫」とかいらないよ。

しかし個人的に期待していることがあります。これまで日本のアニメーション作品の多くは、ひとりの天才に依存するもの(手塚治虫にはじまり、宮崎駿、細田守など)に依存するものが多く、ディズニー/ピクサーやハリウッド映画のようなプロダクションスタイルで生み出されるものがあまりない印象でした。スタジオポノックが、天才は不在だが、プロダクションスタイル+手書きセルアニメで良質な作品をつくる、という可能性はどうなんだろう。

それにしても宮崎駿の新作長編は、やらなきゃいいのに・・・と心配しかない。名作を完成させるだけの体力と時間が残っているんだろうか・・・?

インターステラーとベイマックス映画

2015年1月 7日

どちらも周囲のみなさまに好評なので是非観たいと思っていました。

<インターステラー>
さすがにロジックがデタラメすぎのような・・・。昔の手塚治虫のSFマンガ見てるみたいな感じ?光の速さを超えると時間が逆戻りして過去に戻るみたいな話あったな・・・。あと、愛があれば奇跡は起きるみたいなのはヒューマニズムなのかご都合主義なのか。とはいえ、面白いです。あっという間に時間が過ぎた。でもなんか重苦しくて疲れた。宇宙の話って見てるだけで息苦しいし。結局、ちょっと間の抜けたA級(そこがいい)とみるか、よくできたB級とみるか。どちらにしても、いい、みたいな感じかな?

<ベイマックス>
見た目は子供向け(?)アニメーションだけど、未来や技術に対する考え方はこっちのほうはすごく現実的。ロボット技術は納得感あるし、個人がデータ化されてメモリに保存されるようなイメージとか、人間の能力が拡張されていくこととか、だから一見荒唐無稽だけど、リアリティを感じたし、今のタイミングでこの話ってすごいいいと思う。なんかひさしぶりに明るい未来を見たよ。そして、この映像のクオリティの高さ、それ自体が未来を象徴しているようで、圧倒されたし、うれしくなった。でもそれに取り残される恐ろしさも考えずにはおれないが。とにかくカメラワークが素晴らしかったので、もう一回観たい。

「風立ちぬ」見ました映画

2013年9月 1日

公開二日目に。そしてちょっと自分の中で消化してからブログに書こうと思っているうちに、他の人の感想を見たり、プロフェッショナル 仕事の流儀を見たりするうちに若干ブレというか気持ちも変わったり、今さら自分が何かを書いて意味あるのかという気もしたりするのですが、やっぱり書いとこう。

これまでの宮崎作品は「伝えたいこと」をエンターテインメントに昇華させて伝えようとする苦労が作品そのもの、という感じでした。でも今回は「みんなにわかってほしい」気持ちと「わかる人だけわかれば結構」と開き直りが同居したまま、解決せずにそのままぶつけてきたような印象です。

そして主人公はヒーローではなく、私達自身であり、宮崎駿自身である。またそうしてがんばって生きている姿を単純に全肯定しているかのようです。今回の作品に否定的な人はこのあたりに違和感を感じている人が多いのでは?私も実際そうだったし、「普通のユーザーの感覚からすれば、風立ちぬは、戦争産業に従事したり恋人が結核で苦しんでたりするのにまったく主人公に葛藤がないのでびっくりするし、ちょっと共感しがたい(どこに共感すればわからない)映画だと思う。(東浩紀)」という意見にも納得です。

要するに、(期待し過ぎていたせいか)私は泣けませんでした。そして「これは宮さんの遺書(鈴木敏夫)」というのも事前に聞いていたので、なんかチャップリンの「ライムライト」を観た時のようなさみしさを感じました。これが最後の作品になるんじゃないかという予感を感じずにはいられないというか。(あ、ちょっと調べたらチャップリンは「ライムライト」の後にも作品があるようです)

表現のアバンギャルドさは健在だと思いました。特に今回は音。庵野の声、人間の声で表現した飛行機音、全編モノラル。あとは関東大震災の描写とか、まあ過去だとポニョとか千と千尋とかも相当アバンギャルドでしたので、足りないくらいかもしれませんが。

庵野の声については、「いい!」と思った時間帯と違和感を感じた時間帯の支配率が3:7くらいでしょうか。

ところで、私は「もののけ姫はこうして生まれた」が大好きで、DVD3枚組の長さなのに何度でも見たくなるくらい。(「ポニョはこうして生まれた」はDVD5枚でさすがに長すぎる・・・)なので、「夢と狂気の王国」にも期待せざるを得ません。これが面白ければ、「風立ちぬ」はその予告編、ということでもいいくらい。というと言い過ぎか。

「アバター」と「カールじいさんの空飛ぶ家」映画

2010年2月24日

3D映画ふたつ観ました。

アバター。3時間くらいの長い映画なんですけど、こんなにあっという間とは。気づいたら映画館でひとりで口開いてた。ぽかーんですよ。映像は圧倒的ですよね。ストーリー的な矛盾点とか挙げれば結構あるとは思うんですけど、そういう野暮なことはしない、と。もう一回観たいなーとひさしぶりに思いましたよ。
でもこの作品って、王道というより邪道なんじゃないか。いややっぱり王道なのかな。なんかそういうA級を超えた超B級?みたいな不思議な感覚はありました。

カールじいさん。最初の回想シーンは泣ける。誰でも泣ける。でもこれは映画の評価とはあまり関係ない。やっぱり興味はCGのビジュアルですが、テクスチャーのアナログっぽさとキャラのCGっぽさのバランスとか・・・いつの間にかCG新次元に突入していたんだなーと。映像は本編の前に上映された短編映画「PARTLY CLOUDY」がすごかった。
↓映像見れますが映画館でないとすごさはわかりませんよ!
> Short film: Pixar's - Partly Cloudy

で、3Dはどうかということですが、どうしても画面が暗く感じたり、途中でメガネがずれたり、メガネの角度や疲れから(?)うまく3Dで見れなくなったりしたので、ちょっと疲れるかなー。でも映画が映画として生き残る一つの道ではありますよね。旧作を3Dにして再上映とかどうですかね、マトリックスとか。
IMAXも見てみたいな。川崎行って見るか。

崖の上のポニョ映画

2010年2月 6日

アマゾンのコメントや、いろんな意見を見ていると、宮崎作品のわりに評価は厳しいようだ。でもそれは宮崎作品のわりに、であって一般的なクオリティで考えたら名作の部類に入れるべきものだ、と私は思います。

たぶん、大人がこれを見て意味がどうとか表現がどうとか言うのよりも、子供がポニョみたいに波の上を走ることを想像したり、海に沈んだ街を想像したり、そういうことが作品の評価だと考えているんじゃないか。

人間の手で描くアニメーションでどこまでできるか、の最高到達点を目指すという試み。ピラミッドや万里の長城やサグラダ・ファミリアとか。をみて「昔の職人はすごかった」とか「よく手作業でこれだけのものをつくったものだ」と途方に暮れたりしますが、それをやろうとしたんじゃないか。自分の年齢や時代の状況を見て、今やろうと思ったんじゃないか。逆にそれは、CGクオリティが認めざるを得ないレベルに来た、という証明でもある。

とにかく、開始からタイトルまでの迫力はすごい。最初だけ何回も観たいくらい。そこだけでも名作確定。ハウルも最初の30分はめちゃくちゃよかったな。最近の宮崎作品はスタートがいいですね。後半には展開に迷いを感じたりもします・・・。

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