JSAI2019 – 人工知能学会全国大会に参加しました

昨年に引き続き、人工知能学会に行ってきました。今年の会場は新潟朱鷺メッセ。(写真は会場から見えた風景です)

学会ということで、当然いろいろな研究発表を聞く場なのですが、タイムテーブルを見るとわかるように発表数がめちゃめちゃ多く、どれを聞いたらよいのか死ぬほど悩みます。特に私は研究者というわけではないので、内容によってはちんぷんかんぷん、ということもありますし、あと正直、「え、なんのためにそれやってるの?」と質疑応答で言われてしまうようなものもあったりするので・・・。昨年は、セレクションに失敗しあまり面白い発表が聞けなかったので、今回は熟考に熟考を重ね、また選ぶコツもわかってきたのか、いくつかの興味深い発表を聞くことができました。

例えば、私が参加した発表のカテゴリーは、こういうもの。

  ・農業とAI
  ・ヒューマンインターフェース・教育支援:教育とコミュニケーション
  ・機械学習:ビジネスとモデリング
  ・自然言語処理・情報検索:変換と生成
  ・画像・音声:身体と物の動き
  ・画像とAI (MIRU2019プレビュー)
  ・創作者と人工知能が創る創作の未来
  ・画像・音声:産業応用
  ・機械学習:ユーザ満足の向上
  ・エージェント:人流と車流

おもしろそうでしょ?発表のタイトルはこんな感じ。

  ・植物の生育状態の評価
  ・鳥追い払いシステムの開発
  ・隠れ果実領域の抽出
  ・一般物体検出の改良
  ・場所概念転移学習モデル
  ・筆順の類似度に関する評価モデル
  ・ドローンでの農作物生育状況計測
  ・ビール缶パッケージの好感度予測
  ・不動産間取り図のグラフ化
  ・深層強化学習を用いたWebサイト内行動のレコメンド
  ・Neural Networkを用いた広告クリック予測
  ・絵本創作におけるオブジェクト配置手法

ちょっと・・・わかりにくいでしょ?そう、研究発表のタイトルがわかりにくいので、よくわからないタイトルだけど内容がすごくおもしろかったり、面白そうなタイトルだけど内容はいまひとつ・・・のようなことがあり、それを判断するのが難しいのです。

私も2年連続で行ったことでだいぶ内容の想像がつくようになり、また業界全体の動向もつかめるようになってきました。今回は、「特徴量抽出 + 機械学習 → 画像 + 深層学習」という流れが顕著でしたね。またアルゴリズム自体はある程度もう既定のもので、別のデータと組み合わせるとか、データの生成を工夫することで精度を上げるという研究が多かったな。そして産業にどう応用するのか、という現実的な内容が増えているな、と。ただしそれは、最近のAIブームのおかげで、企業の展示や発表がとても多いということも関係していると思います。他の学会と全然違うんじゃないかな。

業界の流れをつかむという意味では「続けて参加すること」が大切だとわかったので、来年もたぶん行くし、いろいろな学会に興味が出てきました。あ、一応地道に本やオンラインセミナーとかで機械学習やディープラーニングの勉強はしてますよ。ふふん。