Cover desgin by

Rina Soyano

Designer / Motion Grapher

#005

Mar. 2022

Hard a starboard!

おわりは、はじまり

01

Column

クリエイティブなマーケティング

Speaker
  1. AKatsura

    AD Planner

  • サイトをローンチしました。とか、サービスをローンチしました。とか、この業界でよく聞く言葉「ローンチ」。

    英語の Launch は、

    Launchの意味

    などの意味を持つ単語です。言葉から感じられる“前へ進む推進力”を踏まえると、ある時点で終わるものではなく、「その後」へと続いていく性質のものにこそ用いるべきワードであることが分かります。

    目的地に向かって船を漕ぎ出した先には、途中で嵐に鉢合わせるかもしれないし、知らない大陸を前に迂回しないといけないかもしれない。その時々で状況を読んで臨機応変に舵取りをする必要があります。

    サイトやサービスも同じで、制作側としては、ローンチした後はつい「肩の荷が降りた」と岸から見送る気持ちでほっとしてしまいますが、実はここからがスタートであって、一緒に船に乗り込み、メンテナンスや舵取りを丁寧に行なっていくことで、難破せずに進み続けることができます。

    SONICJAMには、ローンチまではもちろん、ローンチ後も支援を続ける重要な役割として、デジタルマーケティングに従事する「マーケティング事業部」が存在します。今回は主にサイトの分析や運用強化などの改善施策を行う広告プランナーの勝良に、SONICJAMにおけるマーケティングの特色について聞きました。

    マーケティングに特化したエンジニアをチームに内包

    マーケティングチームには、ディレクターとプランナーだけでなく、専任のエンジニアが在籍しています。チーム内に制作リソースがあるのは大きな強みになっていて、運用を見据えた構築をしたり、改善のPDCAを回しやすいようにサイトを制作したりする際にまず相談しやすいですし、実際そんな案件の依頼も増えてきています。

    施策にはGoogle Analyticsが絡むことも多く、ややテクニカルな仕込みをしなければならない場面もエンジニアの出番。代表的なのはe-コマーストラッキングですが、「誰が、どれだけ、どの商品を購入したか」といったマーケティングに活用できる実装も、専任エンジニアがいることで対応することができます。

    Katsura A

    ユーザーとの接点を最適化する

    また、クリエイティブの力を活用してユーザーとの接点を新たに創り出せるというのは、SONICJAMならではかもしれません。たとえば「カイセキカメラ」は、撮影した写真に任意のフレームを合成できる画像ジェネレーターでありながら、ユーザーの属性解析機能やリターゲティング広告配信機能を搭載しています。イベントやキャンペーンのノベルティとして活用することで、ユーザーにもクライアントにもメリットのある情報を提供することができます。

    カイセキカメラ

    また別の施策では、店頭での対人の接客に代わるものとして、質問に答えていくと自分にぴったりの商品がサジェストされるという診断ツールを制作しました。こちらもユーザー側にはきちんとベネフィットを提供しつつ、裏側ではユーザーがどんな悩みを抱えているのか、というログを取ることができます。そこに地域などを掛け算したら、さらに面白いデータが取れるかもしれない。マーケティング×デザイン×クリエイティブの3つの強みを活かして、Webや店頭ツールなどその時々に適切なツールを開発することで、これまで取れていなかったデータにもリーチでき、マーケティングの可能性が広がっていくはずです。

    小さな改善を続けること

    解析画面

    Webサイトに何か問題があって目的が果たせていない場合、実は小さな修正で大きな改善が見込める場合があります。

    よく提案するのは、フォームの改善です。全角数字を受け付けていないフォームの場合、最後まで入力して「完了」ボタンを押すとエラーが返ってきてイラっとする経験ありますよね。こういったフォームではEFOツールを導入するだけで、CV率が数十%改善されることも少なくありません。

    もちろん私たちが最初からサイトを構築する場合は、きちんとコンバージョンしやすいように設計しますが、それでもやはりテストありきだなと思いますね。デジタルのいいところは、すぐ変えられるということ。納品して終わりではなく、常に何かをテストしている状態がベストです。何もテストをしていないと、改善も、その先の発展もない。ローンチ時には最適な設計にしていても、時と共にマーケット側が変わってしまうので、「去年取れていたものが今年は取れない」なんてことはザラです。そんな変化にも対応できるように、日々戦っています。

    Katsura A
Writer
  1. AkikoNegishi

    Copywriter / Planner

03

Editors Note

去年、急に思い立って自動車免許を取りました。

平日は早起きして1コマ目の実技を取り、一旦戻って仕事、定時後にまた夜の座学を受け、土日はぎゅっと授業を詰めて…というバタバタな生活でしたが、「できなかったことができるようになる」という何十年ぶりかの刺激にアドレナリンが出まくって、不思議と苦ではありませんでした。

教習所内をぐるぐる回り、迎えた仮免許の試験。実技でS字カーブの縁石にしっかりと2回乗り上げて落ちました(練習の時は一度も乗り上げたことがなかったのに!)。こちらも「不合格」という文字を見るのが久々すぎて、仕事のコンペで負けるのとは比較にならないくらい落ち込み、立ち直るのに3日ほどかかりましたが、無事に翌週の試験で合格。路上デビューへと駒を進めました。
その後も信号を見落としたり、歩行者に注意が向いていなかったりで、補助ブレーキを踏まれるたびにプライドも踏んづけられているようで悔しいやらほっとするやら。本当に免許が取れるんだろうかと途中不安になりながらも謙虚に練習に通った結果、自動車学校の卒業試験と本免は一発で合格。満2ヶ月で免許を手にすることができました。

社会人になると、これまで勝手に区切られてきた「入学」「卒業」といったシステムがありません。特にコロナ禍のリモート勤務でずっと家で仕事をしていると、生活のリズムが単調になってしまい、「免許を取ろう!」と勢いで自動車学校に申し込めたのは、そんなぬるっとした日々に我慢ができなくなった結果だったのでしょう。
退屈しない人生のコツは、自分で“おわり”をつくって、そこからまた新しい“はじまり”を生み出していくことの繰り返しなのかもしれません。まだまだおっかなびっくりのドライブ、新しい趣味になるといいなぁ。

(筆:Negishi)

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