GW読書メモ

ゴールデン・ウィークに腰を痛めまして、結果遠出する予定ができなくなり、ひたすら本を読んで過ごす5日間となりました。まあ、結果的にたまっていた本が読めたし、よかったということで。
読んだ本をいくつかメモ。

> スマートマシンがやってくる 情報過多時代の頼れる最強ブレーン / ジョン・E・ケリー3世, スティーブ・ハム

今をときめく(?)IBMのワトソン。コグニティブ・コンピューティングについての、
なんとなくのイメージが楽しめる(?)本。

こういう映像って・・・なんか欺瞞ぽいっていうか。本質感がないというか。結局こういうので利益を得るのって一部の層(政治、防衛、医療、経済などの大きな力)なんじゃないかと。一般市民の直接的な利益ってあんまりなさそう。別にパスタの種類なんてなんでもいいし。

・・・というイメージビデオよりはこの本のほうが具体的な未来かもしれない。が、あまり詳しく書いてないというか、詳しく書かれてもどうせ理解できないのかもしれないが、でもしかし、なんとなくすごそう、ということでも今は充分なのかも。一読の価値はあると思う。

> 融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論 / 渡邊恵太

前半の透明性へのアプローチ・自己帰属感のあたりは、自分にとって興味があったけどややもやもやしていたインターフェースデザインに関する考察が整理されて説明されていてとても自分の頭がすっきりして爽快でした。
後半、具体的なアウトプット設計については、自分もまさに現在進行形で考えているところなので、新しい発見という感じではなかったですが、自分のような職業でない人には非常に興味深く面白いのではないでしょうか。

でも結局、重要なのはテクノロジーじゃなくて、「深澤直人の傘立て」みたいなデザインができるかどうかなんだよな・・・。

> 問題解決ラボ――「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術 / 佐藤 オオキ

まあ、いわゆる発想法的なやつかーと最初読み始めたときはそんなに期待しておらず、
実際途中でもういっか的に読むのやめていたのですが、ヒマだったので続きを読み始めたら段々面白くなってきて、なんと一番大事なことが一番最後に書いてあった!それは・・・
(内緒!自分で読め!と言いたいが)

『「問題を必ず解決する方法を見つける」のではなく、「必ず解決できる問題を見つける」こと。』

> HARD THINGS / ベン・ホロウィッツ

CEOの苦労話。だから、CEO以外の人は読んでもあまりわからないかも。そんなことないか。
前半がドキュメント的なストーリー、後半がそこから学んだ教訓、という構成は新しいかも。後半の説得力が違うもんね。自分としては一番気になったのは「ピーターの法則」。
どう考え、どう対処するかは自分や周りの会社共通の悩みなんじゃないか。

> コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと(kindle版) / 川上 量生

世の中みんな、いろんなことに目が眩んで「コンテンツ」がおろそかになってない?と常々思うし、自分でもいろいろ考えてはいるんですが、川上さんはジブリとかKADOKAWAとか「コンテンツ」に着目しているのは明白。今の時代に必要だし、スパっとわかりやすい考察。大変興味深く読んだ。ちょっとしたヒントがあった・・・かもしれない。(しかしひどいデザインの表紙だね)
あっという間に読めるしkindle向き。

> マーケット感覚を身につけよう(kindle版) / ちきりん

普通にいいことが書いてある。一般常識として。
あっという間に読めるしkindle向き。