新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リモートワークを開始

  ※もうすでに忘れかけているのだが。
  ※新型コロナウイルスが騒がれ始めたのはいつだったか。
  ※ちなみにこれは2月の日記ですが、書いているのは3月の後半です。

SONICJAMは2001年設立ですので、これまでリーマンショック (2008) や東日本大震災 (2011) を経験してきて、ちょっとやそっとのことでは動じなくなりました。しかし、今回はそれらに匹敵する、というかこれまでにない違ったタイプの危機だと感じています。

SONICJAMでは、わりと早い時期、2月20日からリモートワークを開始しました。
早めにリモートワークを開始した理由は、まずはリモートワークの設備や体制を整えるのが目的でした。案の定、最初は「オンライン会議で音声が途切れがち」「ハウってる」「会社じゃないとサーバーにアクセスできません」「印刷できないと困るので出社します」・・・などの課題が出て「結局出社しなきゃだめなんじゃないの」となりがちだったので、それらの具体的対策を打っていきました。どれも単純なことなんですが、会社のWiFiが不安定なので各会議室に有線LANケーブルを(ちゃんとした工事でないので見た目は悪いですが)ひく、最近のPCはLANアダプタが無いものが多いので有線LANを接続するUSBアダプタを購入して配備、各メンバーにはヘッドセットの購入を指示、特定のサーバーにもアクセスできるようにするためにVPN接続できるよう環境設定、請求書など書類を扱う部署は緊急時用に自宅にプリンタを購入、などを実施しました。どれも大したことではなくちょっとした工夫と費用と人手でできることなのですが、結果的に早めにリモートワークの体制が整いました。まあ、この時点では今回のリモートワークは半月程度かなと思っていましたので、今後の台風や地震のケースにも役立つなと。

リモートワークも最初のうちは面白半分というか、オンライン会議も楽しいね、みたいな印象もありましたが、一週間以上たってくると、さみしいとかストレスだとかやっぱり出社したいという意見が増えてきました。まず導入でわりとスムーズにリモートワークが開始できたのは、それまでの普段のコミュニケーションがうまくいっていたからかなと感じました。しかしこれがずっとリモートが続いてくると、新しい関係性づくりに支障があるのではないか。つまり、仲良しがオンラインで話すのは問題ないけど、オンラインで仲良しになるのは難しい、ということ(当たり前といえば当たり前ですが)。また、ちゃんとひとりひとりの働きを評価できるかという問題もあります。マネージャーとしては、みんなが働いている姿を俯瞰的に眺められるのとオンライン会議だけなのとは得られる情報量が圧倒的に違うので、長期的なマネージメントと評価はちょっとどうしたらいいのかまだわかりません。例えば完全な成果主義といった考え方もあるかもしれませんが、教育・育成はどうやるのかとか、それならそもそも社員である必要はなくフリーランスの集まりでいいのではないかといった問題になってきます。もっと単純な話、新入社員が入社してきたとき先輩が全員自宅にしかいなかったらどうしましょう?

いずれにしても、リモートワークを試験的に実施して環境を整備するという点では大変よい機会でした。願わくばほどほどの期間で新型コロナ問題が収束してくれるといいのですが・・・

そして今大事なことは、ウイルスを言い訳にしないこと。売上が落ちた、仕事の効率が落ちた、モチベーションが落ちた・・・などなど今まで通りのやり方でうまくいかないことを「仕方ない」と片付けないこと。こういう状況こそ知恵と勇気で自分自身が変化していかなければならないのです。

※写真は2/5〜7に幕張メッセで開催された「ライブ・エンターテイメント EXPO」に出展したTechガチャ研究所のブース
※今になって思えば無事開催できてよかった・・・