コレ読んどけ!シリーズ(イノベーション編)

コレ読んどけ!シリーズも3回目になりました。マーケティング編経営編と来て次は・・・やっぱり最近良く読んでいたのはイノベーション系。新しいものづくりのために必要な考え方のフレームを、自分たちなりのものをつくりだそうとここ数年ずっと考えておりまして・・・その過程で参考にした本がこちらです。

> デザイン思考が世界を変える / ティム ブラウン

以前のブログにも書きました。IDEO関連の本はいくつかありますが、とりあえずコレ。
最近は賛否両論というか、デザイン思考ならいいってもんじゃないでしょとか、ブレストやっても大した案でなくね?みたいな声も多いですね。自分も使い方とか使い所はあるかなと思います。私がデザイン思考のフレームワークで需要な点だと思うのは、

 ・個人よりチームの方が優れている
 ・観察とプロトタイプを重視する

という考え方です。つまり、すばらしいアイデアは天才が考えるものではなく、みんなで発見するもの、ということ。大事なことなのでもう一回言いますが、企画は「みんなで発見するもの」です。蛇足ですが・・・広告系の企画で「あれはオレのアイデアだ」と主張するのって、おかしいなと最近よく思います。自分の頭がいいのを無意識に自慢したがる人が結構多いよね・・・
あとイノベーションにいろいろ種類があるという部分は覚えておいたほうがいいですね。
 ・漸進的イノベーション
 ・革新的イノベーション (拡張 / 価格 / 創出)

> 知識創造企業 / 野中 郁次, 竹内 弘高

以前のブログにも書きました。全部読むと大変なので、必要な部分だけでいいです。ナレッジ・マネジメントは、何度も意識して取り組んでいるんですが、難しいです。もうちょっとがんばります。

> イノベーションのジレンマ / クレイトン・クリステンセン

特に経営層かな、とりあえず読んどけ。

> コンセプトのつくりかた / 玉樹 真一郎

以前のブログにも書きました。読みやすいし、とりあえず読んどけ。

> SHIFT:イノベーションの作法 / 濱口 秀司

今、イノベーションといえば濱口さんがアツい。しかしこの方法論は、やはり濱口さんだからできるのであって、飛び抜けた能力がないと実現できないのではないかと思わずにはおれない。まず、「バイアスを可視化する」というのは、かなりの特殊技能というか・・・それができる人がまさに濱口さんや、nendoの佐藤オオキさんだったり・・・可視化できるというのは、つまり世界を他の人とは違うカメラで見られる、ということで。例えば全員が普通のカメラで見ているのに一人だけサーモグラフィーとか3D距離センサーとかで見ているような能力というか・・・

まあ、イノベーションといってもピンからキリまであるというか、まずは「自分のやるべきことは何か」を見極めることから始めるべきかと。これ、当たり前のようで意外と・・・いやいやとてもとても難しい。別に自分が世界を変えるようなすごいサービスを考える必要はないけど、自分にできる・やるべきイノベーションがあるのではないか?みたいな。突き詰めていくと、自分がどういう価値観で生きるのか、という問題になっちゃう。今ほど自分が守るべき「価値観」が重要な時代はないのではないかな。知らんけど。